コリン・ウイルソン

9 7月

学生の頃に何を読んだのか、思い出そうとしているのですが、あまり記憶がありません。漱石、芥川龍之介、坂口安吾、大岡昇平ぐらいは覚えているのですが。

記憶に残っているのは、コリン・ウイルソンの書いた『アウトサイダー』です。他の人が読んでいるのを見て、自分でも読んでみました。読み進むと、これまで自分が考えてきたことが書かれていると思いました。章のタイトルにある「無価値の世界」、根拠というものを突き詰めて考えていけば、そこには何も存在しない。色々な小説をもとにして、そのような世界の有様が記述されていきます。

ただ,その先にあるものにたどり着いていなかったのですが,それがこの本の中に描かれていました。

ただし,小説に関する話なのです。すべてが。