天童よしみさんが、古賀メロディーを歌ったものです。自分のためというより、父親のために買いました。あまり聴かせる機会もありませんでした。
1曲目が、(酒は涙か溜息か)です。五七五にはまる、日本語のリズムが、味わい深い。
悲しい酒はどうしても、美空ひばりさんのことを考えてしまいます。二人は声がにていると思います。もちろん、声を聴いてどちらと分かりますが、裏声になるところや、その先の高いところの声の出し方が似ている気がします。女性の声の高いところが好きです。前にyou tubeでジャニス ジョップリンのトロントでのライブを見て、それが声の高いところから、曲に入ってきて、もうそれだけでノックアウトされました。
ついでにこれも。
だいぶん前に、古賀政男生誕何年かで、NHKが伝記番組を作っていました。渥美清さんが古賀政男役をやっていて、番組の要所要所で、その当時歌った歌手が登場して、歌を披露していました。悲しい酒では美空ひばりさんが登場して、セットのカウンターで渥美清さんと、ひとしきり古賀政男先生の話をした後、曲のイントロが始まりました。カウンターに座ったまま一番を歌い、二番に移るところで立ち上がってカウンターから離れ、マイクの前に立ち、曲間の台詞を語り、涙を流して、二番を歌いました。なぜかこれがずっと忘れられなかった。今から思うと、すべてが完璧だった。ひばりさんに関しては、すごみを感じる映像がいくつもあります。レコードを聴いて満足する歌手ではなかっただろうと思います。
ついでにこれも。
https://www.youtube.com/watch?v=S0KLu6lZ5Yw