マイルスデイビス

18 5月

大学に入学したとき、jazzを聴いてみようと思いました。なぜか思い出せませんが、マイルスデイビスを買ってみました。まだアナログです。ラウンドミッドナイトを買ってみました。有名なタイトル曲よりもB面の最後の(ディアオールドストックホルム)が好きです。今聴くと他にも良い曲がありますね。

でも 、ボブマーリーやスティービーワンダーのように、面白いと思ったわけではなかった。それで、あまり他のを聴いてみなかった。スケッチオブスペインを友達から、聞かせてもらったのですが、良いレコードだとは思うのだけれど、次に続かなかった。ちょうどマイルスが来日したので、大牟田まで見に行ったりもしたのですが。

1年生の冬に、貸しレコード屋でサムシングエルスを借りてきました。何かきっかけがあったかもしれません。ラジオで枯葉の演奏だけを集めた、放送があったのを覚えているのですが、どちらが先か分かりません。いまさら言うことでもないのですが、このレコードは素晴らしい。なんというのか、広がりを感じます。イントロの音から、演奏者の周りの空間を感じます。いったん後ろに下がっていたマイルスが、再び前に出てくるときの感じは、まるで地平線が見えそうです(おおげさですが)。

カインドオブブルーを聴いたのは、サムシングエルスから一年後ぐらいです。演奏法の違いは感じました。モード奏法ということは知りませんでしたが、何か違うのは感じました。

大げさな話を書くと、これを聴いて音楽のあるところが分かった気がします。この演奏は、ボーカルがないこともあって、人の言葉から切り離された、言語によって把握されることのない領域にあると思います。音楽のひとつの到達点。