算数のお勉強2

30 9月

今回も \(x\) が入った式の話です。今回は等号の両側に \(x\) があります。

例えば,こんな感じです。

$$ 11 \times x = 8 \times x + 12$$

\(x\) が2カ所にあると言葉で表現することがむずかしくなります。

そこで,はじめから絵を描いてみました。値が等しいということを,長さが等しいと置き換えています。

なかなか気づかなかったので,\(x = 1\) の場合から始めてみました。代入して右辺と左辺が(図で言うと上下の値が)異なるものになるのは分かります。次に\(x = 2\) の場合に移ります。これもまたそれぞれ計算して,左右で値が異なるのは分かります。今度は,なぜ異なったのかという質問をしました。何処まで同じなのか,どこから異なったのかという質問もしてみました。そのうちに,\(x\) が8個のところまでは同じで,後の\(x\) が3個のところで,\(2 \times 3\) が 12 と等しくないから 2 は答えではないと理解したようでした。次に \(x = 3\) の場合に移りましたが,すんなりとはいかず,再び,代入して計算したりししていましたが,何とか

$$ 3 \times x = 12$$

上記にたどり着きました。

よく,教えていて,相手が何が分からないか分からないという状態になりますが,絵をお互いに描いてみるというのも良い手なのかもしれません。