ペットケージが夢の跡

キャットタワーをエレベーターに持ち込んだ私は、先に乗っていたご婦人に「猫かっているんですか?」と聞かれ「はい、一匹、猫は二匹同時に飼い始めなきゃいけないって後で思いました。」

と話すと「私の母が、飼い猫が産んだ子猫の里親をもう数ヶ月探しているのですが?」

「是非飼いたいです!」

前回2ヶ月くらいの子猫を拾った際に、うちの猫が跳びかかってヒヤヒヤでしたのでペットケージを買いにいって、またもや完成品の現品を自転車の荷台に乗せて帰宅。

玄関先にペットケージを置いて、屋根だけあけて新しい猫をケージに入れてもらい、徐々に部屋に連れて行って、慣れたらケージから出して。。。。

ワクワクしながら待ってたらエレベーターで会ったご婦人から電話がかかり「母猫が子猫を探して歩き、母が子猫を連れて行こうとすると、しょんぼりしてしまって。。。」

子猫は来なかった。

ご婦人は会いに来てくれて「母は『大変やー、飼いきらんー』と毎日文句を言っているし、80歳で娘の私から見ても実際に2匹は飼いきれないんですよ。。。」

このお母様、以前に一度、「子猫が欲しいといった人に住所がうちから遠いから~」といまいち、もやっとする理由で断ったそう。

「私達は気が付いてあげられなかったけど。お母さまは本当は猫の里親を探していません、飼いたいと思っています!もうお母さんに飼ってもらって、どうしても無理なときは二匹とも娘の貴女の家で引き取りましょう!」

こう私は力説したのです。ここからはご婦人に言えなかった部分だけど。

お母さんは何なら2匹も猫たちの世話をしている自分を褒めて欲しいんだ、それが度重なる『大変やー飼いきらん』発言で、『すごいね、えらいね、素敵だね!』と娘に言って貰いたくて、しつこく毎日言ってるんだけど、猫のいる生活で楽しい思いも多々してるのだから娘に褒められようなんて到底、無茶な話で。

娘から見ると猫の世話、もしくは母の暮らしも何か無理目な所があり、母の姿は、猫の飼い主を探してる人にしか見えなかったのだと思う。

80歳のお母様が仮にあと20年生きるとしても、保健所や、個人で猫の里親募集をしている人も80代以上の独居女性に猫を託す事を渋る可能性がある、猫がひとりぼっちになるリスクを考えて。

もしかしたら80歳のお母さんの人生で最後に一緒に暮らす猫達になる可能性低くないと思うと、そのネコさんは連れて行けないやね。

でも猫の情操に悪影響だから『大変やー飼いきらん』は控えて欲しいな、私は会うことが無い人だろうけどね。

 

 

我が家のクローゼットに折りたたまれたペットケージが残された。うちの猫は寝てる時間も多いけど、時に活発な日があり、私は家の中を目が回るほど走り回る。友達の猫、来て欲しかったなあ。

 

 

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