自転車を2台盗んだ男。

建設業の仕事をしていて月収は手取りで20万の若者。

でも貯金をするため、会社が週に一万円を彼に手渡ししていたそうだ。(だから彼の所持金は多い時で一万円だったと思われます)

この時点で、(えっ、その会社どうかしてない?)等つっこみたい事が満載ですが、裁判は本筋の窃盗以外の話は追及せずにどんどん進みます。

 

ある日、同じ会社のメンバーで。仕事先の佐賀県に向かう途中の夜に、福岡県某市のコンビニで食料を買うべく皆で途中下車した際、トイレに行ってた彼だけ置き去りにされたそうです。

何故に置いて行かれたのだと思うか?と問われた彼は「車の中で皆とノリが合わなかったからじゃないか?」と答えていました。

 

ノリが悪い、ノリが合わない、そんなので仲良くできるかどうか決める人って大変厄介ですよね、だってノリって個人の感性の問題で、何が正解かも人によって違うはず。

 

置き去りにされた彼は、「もう大分に帰ろう」と大分市を目指して歩き始めました、あまりの遠さと寒さで、どこかのお店に止めていたママチャリを盗んで乗りました。ママチャリでどんどん進んでいくと次の日、パチンコ店の駐輪場でもっと良いロード用の自転車を見つけ、しかも無施錠でした、あっさり乗り換えることが出来てしまいました。

ロード用の自転車でどんどん進み、別府市街地の片隅で野宿。近くに寄って寝ていた人の財布を見つけてお金を抜きました。

お金を盗まれた人とロード用の自転車を盗まれた人が警察に被害届を出していました、周辺の防犯カメラに彼がお金を抜く現場が映っていました。

 

自転車を盗まれた二人の人、お金を盗まれた人は全員が「被疑者に対して処罰してもらいたい感情がある」との談話を検察が聞いてきていました。

ロード用の自転車を盗まれたのは、休みの日の自衛官で、「パチンコ店を出たら自転車が無くて駐屯地まで何キロも歩いて帰る羽目になりました。鍵をかけなかった自分にも落ち度があるけれど、だからといって他人の自転車を盗んではいけないと思います」おっしゃる通りです。

 

 

出所後どうしたいか聞かれた若者は「働いてお金を返します」と話しました。元の会社に戻る予定と聞いた検事が、「えっ前に聞いてた話と違うけどそうなん?」と若者に言ったけど、お金を返す以外は本筋と関係ないらしく、スルーでした。

私は、(ほかに会社はたくさんある、そこには戻らないで!縁を切りましょうよ?)と思います。

多分、この置き去りの話、コンビニの人に事情を話して電話を借りて助けを呼ぶか、どこかの警察か交番で事情を話して助けを求める。が正解だったのだと思うのですが、若者には以前からちょっとした時についその辺にあったものを拝借したり結果盗んでしまう傾向があったのではなかろうか?と考えてしまいました。

誰も見てない、ばれなけりゃいいや、と行動していたら癖になってしまう、いつか。

人のもの盗まない。毎日をちゃんと。

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