大分市役所の隣、大分県庁の真正面に位置している大分城址公園には、この2年以上の間、ただただ無駄に大きな鉄骨が組まれていました。
夕方の6時近くにLEDライトが点灯して夜10時ごろ消える、かつてここに府内城があったのだろう府内城をLEDライトで再現しよう!とのコンセプトでかかった電気代などの諸費用4000万円越え。
大友宗麟が統治していた昔に、そこに城はあったかもしれない、が、夜は暗闇で夜の城は近くに行かないと肉眼で見えなかったはずで、光る府内城なんて元々ありえない。
そして朝と昼には、大きな鉄骨だけがある。朝と昼だけ鉄骨を見る人には「あの工事いつになったら完成するんだろうねー。一向に何も出来ないよね何が建つのかな?」な感じだろう。なんとも間が抜けている。
この鉄骨LEDが光り始めて、近くのお堀に冬に来ていた渡り鳥の鴨たちの姿が見えなくなった。カモたちの姿に心を癒されていた私は至極寂しくなりました。
生態系を崩してまで作った府内城ライトアップ、断固反対です、世界のどこかから大分城址公園を目指して飛んできたカモの方が愛おしい。むしろカモに越冬先に選ばれる方が貴重だ。
鉄骨の城が消える、清々する。